「小規模事業者持続化補助金」の「事業計画書」には以下の項目を記載します。
<経営計画>
① 企業概要
② 顧客ニーズと市場の動向
③ 自社や自社の提供する商品・サービスの強み
④ 経営方針・目標と今後のプラン
<補助事業計画>
① 補助事業で行う事業名
② 販路開拓等(生産性向上)の取組み
③ 業務効率化(生産性向上)の取組内容(任意記入)
④ 補助事業の効果
以下に記載のポイントを記します。

<経営計画>

① 企業概要
自社の目指すべき姿、価値観を記載し、社会的課題を解消する為の経営方針、及び中核事業とそれ以外の事業を記載する。

② 顧客ニーズと市場の動向
市場の動向(事業環境の変化等)及び特長(主要顧客や競合の状況)を記載し、市場環境の変化を捉えどのように事業展開しているか記載する。

③ 自社や自社の提供する商品・サービスの強み
中核商品の売上割合、主な顧客からの評判及び自社の技術を記載。
その上で、現在の課題及びその為の取組み内容を記載し、取り組んだ結果の良い面・悪い面及び悪い面の解決策を記載する。

④ 経営方針・目標と今後のプラン
上記②と③を踏まえた重要課題を記載し、その課題を解決する為の事業再建に向けたプランを記載する。
具体的な目標として、誰に対して、どのような事業展開をして、どのような目標を設定するかを記載します。
ここで記載する事業については、収益性があることが確認出来るものでないと申請は通りにくいです。
又、補助金事業を行うだけの資産余力がない場合や、補助を受けなくても成り立つ計画になっていても申請は通りにくくなります。

<補助事業計画>

② 販路開拓等(生産性向上)の取組み
販路開拓における現状の課題と最近の取組み状況、及び取組み状況の良い面・悪い面や悪い面の解決策について記載。又、販路開拓に向けたIT化推進についての取組み状況及び効果を記載する。

③ 業務効率化(生産性向上)の取組内容(任意記入)
業務効率面における現状の課題と最近の取組み状況、及び取組み状況の良い面・悪い面や悪い面の解決策について記載。又、業務効率化に向けたIT化推進についての取組み状況及び効果を記載する。

④ 補助事業の効果
上記②及び③の取組みを通じて、どのように生産性向上につながるかを記載する。
又、収益性向上については、具体的な数字(単価・件数等)で記載する。(年間の売上増の為に、誰が・何を・どのように・いつまでに・どのくらいの目標を達成するのか)
又、根拠(単価の向上の根拠、販売数の向上の根拠、費用削減の根拠)についても明確に記載する。
今後の展望(中長期的な展望)を記載する。

<その他のポイント>

・誰にでもわかりやすい表現で記載する。(専門用語には補足説明を記載)
・顧客ニーズや市場動向の自身の分析結果について、その根拠となるエビデンスを付記する。
・今後のプランは、自社の強みと対象となる市場の特性を踏まえていると評価が高い。
・補助事業計画は具体的で、実現可能性が高いものとなっており、創意工夫の特徴があり、ITを有効活用する取組みとなっていると評価が高い。